泊ふ頭を出航してわずか15分、防波堤に囲まれた那覇港内の海底に広がっているのは驚くほど美しく豊かなサンゴの生態系。柔らかい骨格のソフトコーラルが中心なので、さまざまな色や形のサンゴが海中でユラユラとそよぐ様子が見られます。20年以上この海域で水中観光船を運航しているマリン観光開発代表取締役の早川一正さんはサンゴ礁生態系のCO2吸収能力に着目し、海中CO2濃度測定機を導入。泊ふ頭周辺と水中鑑賞ポイントとしている那覇港周辺の海中CO2濃度を毎日測定し、サンゴ礁生態系のCO2濃度が低いブルーカーボン生態系であることを確認しました。そして、船内で海中のCO2濃度が下がる様子をモニタリングしながらサンゴ礁生態系を鑑賞する「ブルーカーボンクルーズ」の出航を開始。ブルーカーボンと観光の組み合わせは、全国でも類を見ない新しい取り組みです。